猫のはなし

「こんばんは」
「こんばんは」
「今日もパンを持ってきましたよ」
「それはどうも」
「さあ、お食べ」
「…」
「お食べ」
「あのー」
「ん?」
「こういう玉子味の蒸したパンもいいんですけど」
「うん」
「以前いただいた、もっと肉肉しいパンとか、粉砕された魚の乗ったパンとかあったじゃないですか」
「…」
「また、ああいうのをもらえませんかねえ」
「…」
「見てわかると思うんですけど」
「?」
「私、猫なんですよ!」
「!!!」